<以下の説明は、同種の他一点の出品骨董錠前と同じです。大きさ、重さは異なります。>
珍しい円筒状の、付属の鍵も曲がりくねった形状の骨董錠前です。形状が類似した錠前は、李朝の錠前のなかでも珍しいものとしてネット上で見られます。
金色の真鍮の錠前が取り付けられた立派な李朝家具をご覧になられた方、調度品とされている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
出品の錠前は鉄製でごつごつとした形状であり、李朝家具に取付けは不向きと思われますが、いつ頃の、どのような用途であったのかは不明です。
この機会に李朝についてチェックしてみました。
およそ『朝鮮王朝、李朝は、高麗が倭寇に苦しんで衰退する中、倭寇の撃退に成功した李成桂が1392年に高麗に変わり建国した最後の王朝、1910年まで存続。朝鮮半島と満州に高句麗、百済、新羅の三国が鼎立した三国時代はさらに以前で4~7世紀、豊臣秀吉の朝鮮出兵が1592年など』、歴史では習ったのでしょうが、記憶はおぼろげです。なお、世界史上ではベトナムの李朝もあるようです。
出品の錠前は外観からも骨董経年品であることが窺え、汚れや錆、キズなどは否めません。目立ちませんが凹みや変形も見られます。
骨董経年品であり、特に解錠はコツがありスムーズとは言えませんが、次の方法により解錠施錠が出来ます。
まず解錠方法です。鍵を鍵穴に差し込みが出来る向き(向は一通りのみ)に、なるべく角度をつけ奥まで差し込み、ロックが外れるとU字形ツルの付いた板バネ構造部が胴上部から少し飛び出します。ツル先を手で引っ張るか、胴下部を手で押すかで、板バネ構造部を引き出せますが取り外しは出来ません。なお、ロックが外れない時は、角度を付けた奥までの差し込みを、何回か繰り返します。
施錠は、引き出した板バネ構造部のツル先を胴上部の穴に奥まで差し込み完了です。
大きさは約、長さ(施錠時)22cm、横幅6.5cm、胴径6cm、施錠域5cm×3.5cm、ツル径1cmです。
重さは約、錠前520g、鍵120gです。
珍しい形状の李朝の骨董錠前をコレクションにいかがでしょうか。台座や敷物に飾るなどされ置物でも面白いのではないでしょうか。鍵の紛失や、重量物であり落下やぶつけにも注意下さい。
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