蘭繁之氏による「緑の笛・豆本」です。大きさは約9センチ× 7センチです。紙は主に和紙が使用され、表紙にはつむぎや木綿が効果的に使われ、温かみのある豆本です。
蘭繁之氏は「弘前文学」同人として詩や俳句を中心に文学活動する傍ら、版画も手掛けました。昭和40年に「緑の笛 豆本の会」を創設、以来39年間にわたり郷土作家の作品を始め、文学、評論、写真、美術と多彩な内容の手作りの豆本を出版しました。丁寧な職人仕事が光る本格的な豆本は貴重で蘭氏亡き後、幻の豆本となりつつあります。中には「ヤン坊、ニン坊、トン坊」などの作者、脚本家の飯沢匡氏の作品、俳優の浜畑賢吉氏など著名人の作品もあります。蘭繁之氏の友人で「緑の笛豆本の会」の会員でもあった知人から譲り受けたものを177冊をセットで出品いたします。前所有者には骨董品として扱う気持ちがなかったため人にあげたりなどして欠本も多く号数が揃っていないのが残念ですが保存状態も良く、経年劣化による変色など若干あるものの目立った傷や汚れはありません。同じ物が2冊あったり、譲り受けたりしたものもあるようです。画像にあるものが全てです。筆者、タイトルなどは画像にてご確認ください。ご質問がございましたら遠慮なくコメントにてお知らせください。
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