1780年創業の英国の老舗名門ロックメーカー「SQUIRE」社の「Old English」シリーズ「クマ型」南京錠は伝統的で象徴的で、可愛らしさの点でも有名です。
写真1左(比較用)はそのシリーズの南京錠で、耳とT字鍵穴飾りが目鼻口の「クマの顔」を想像していただけるのでは。
ちなみに、「クマ型」は「ミッキーマウス型(錠)」とも。1928年に公開のウォルトデズニーの短編アニメに「ミッキー」が登場したのがきっかけのようですが、「クマ型」の方が伝統的では。
S社「Old English」シリーズと同一形状である、なしを問わず、S社以外の「クマ型」ビンテージ品は、ネット上で数見られます。
歴史ある名門企業のS社は、英国全土に知られ、かつ全土に供給していたこともあり、特に象徴的で愛らしい「クマ型」は、提携会社はライセンス品を、非提携会社は類似品(非正規品)を生産していたのでしょうか?
出品の南京錠は、その鍵穴はS社のT字鍵穴飾りとは少し異なりますが、「クマ型」に変わりありません。
表の鍵カバーに「SECURE 2 LEVER(安全な2レバー)」、その左に「English PATENT Nō325346 MAKE(英国製 特許325346)」、その右に「BELFRY REGNō BRAND(登録ブランド名)」などの刻印が、裏に刻印はありません。
1888年創業の英国老舗錠前メーカー「Henry Harrison & Sons Ltd」は「BELFRY」の商標で国内外向け種々の南京錠を製造、後年TriPleⅹグループのメンバーになり、現在も同じ社名で事業継続。
本体はスチール、鍵穴スライドカバーは真鍮で、
大きさ(㍉)重さはおよそ次の通りです。
高さ75、横幅52、厚み20/
施錠域13幅×19高、ツル径8/
重さ173㌘/
ネット上で、「BELFRY」の1962年の広告に、出品と同じ形状の「クマ型」が見られます。出品の「クマ型」も同時代と考えられ、経年約60年のビンテージ品、相応の汚れや錆、傷などは否めませんが、付属の鍵(オリジナルかは?)で解錠出来、施錠も問題ありません。
コレクションだけでなく、クロスなどで汚れを落としていただき、可愛いらしい飾りにもしていただけるのではないでしょうか。鍵の紛失に注意され、施錠には経年品であることを理解の上でお使い下さい。
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