茶道具の「煙草盆」です。専用?段箱入りです。
段箱に「煙草盆 宗旦好 溜塗」と手書きがありますが、「宗旦好写 溜塗」の作家(漆芸家)などは不明です。
生前お茶(裏千家)を趣味として楽しんでいた母が譲り受けたと思われるもので、他の茶道具と一緒に仕舞われていたものです。
段箱の汚れや傷みなどから譲り受けた時期は他の道具と同じように、40~50年ほど前だと思います。
出品者はお茶に通じているわけではありませんが、「宗旦」をネットで調べてみました。
『「千宗旦」は江戸初期の茶人(1578~1659)、利休の孫、茶道家千家の再興に努める、子の宗左・宗室・宗守を分家させて、表・裏・武者小路の三千家の基礎を築く、時代を逆行するかのように一畳半の座敷で侘茶(わびちゃ)を追求、祖父利休の悲劇を顧み権勢に仕えることを良しとしなかった、金閣寺の鳳林承章を介して、近衛応山信尋、後水尾天皇の中宮東福門院の知遇を得る・・・』などなど多くが解説。
当時としては長命で、超一流の文化人だったことがよく分かりましたが、茶道の文化だけではなく歴史との関係にも深淵さが。お茶に親しんでいらっしゃる方ならよくご存じではないでしょうか。
出品者は茶道具「宗旦好の煙草盆」については説明は出来ませんので、状態や大きさ重さなどの説明に留めます。
段箱保管ですが段箱に傷みが。「煙草盆」の赤みがかった「溜塗」は味わい深さがあります。40年以上の経年で使用状況は分かりませんが、目立つような汚れや傷みはほぼありません。塗りに若干のくもりは見られますが剥げなどはほぼなく、良好な状態の漆芸品です。
煙草盆の大きさ(㌢)重さはおよそ次の通りです。
高さ27、横幅30.5、奥行22.5、深さ5.8/重さ540㌘/
段箱の大きさ(㌢)重さはおよそ次の通り。
縦33.5、横25、高29/
重さ(煙草盆含)900㌘/
茶道具として活用していただければ幸です。
なお、段箱は経年で損傷がありますがそのまま使い、別の箱(再利用品)に収めて発送させていただきます。
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