銀の持ち手(柄)に、美しい黄銅の先端が接合されたデザート用やオードブル用のナイフとフォークです。
ヨーロッパのどこかの国(フランス?)と思われますが、装飾は凝ったものではなく比較的シンプルです。いつ頃使われていたものかは不明ですがアンティーク感が漂っています。古美術品として入手の自宅保管品です。
洋食で使われるナイフやフォーク、スプーンなどは総称してカトラリーと呼ばれるようです。
また、持ち手部分が空洞になった「最中柄(もなかえ)」のようで、「最中柄」はバランスがよく、軽くて持ちやすいのが特徴、ホテルなど高級なレストランで使われているものがこのタイプと説明。
銀の含有率を示す刻印はありませんが、分析結果、約95%、スターリングシルバー以上の純度でしょうか。
ナイフとフォークには細かな線キズやくもりなどの使用跡、先端の付け根部分に若干の汚れ、銀の持ち手にも僅かな変色が見られます。
大きさ(㌢)重さ(㌘)はおよそ次の通りです。
【ナイフ】 長17.5、持ち手8.5、重27
【フォーク】長16.5、持ち手8.5、重26
【持ち手幅】先端1.3、接合部1
線キズやくもりなどの使用跡は見られますが、保管状態が良かったのか、目立つような銀の変色や黄銅の緑青などはほぼありません。大変雰囲気のあるカトラリーです。洗浄の上お使いいただければ幸いです。
【参考(銀の持ち手の重さの試算)】
ナイフ全体は接合部より18㍉柄側(幅11㍉)が重心(バランス点)。柄側の長さ(85-18)=67㍉部分の重さをw1㌘、18㍉部分の重さをw2㌘、持ち手を厚みが一様で形が台形と仮定すると、w1とw2はその台形面積比8/1.9からw1=4.2w2の関係。
長さ90㍉のナイフの重心は、接合部より面積等分の37㍉先端側と計算でき、全体のバランス式と、w1=4.2w2の関係より、
(67/2)w1=(18/2)w2+(18+37)(27-w1-w2)→w1=14.9、w2=3.6→銀の持ち手の重さ=18.5㌘。
なお、フォークの持ち手もナイフと同じ形状です。
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